生前、唯一単行本にならなかった小説がこれです!
どーも、ロッカリアです。
結構本屋や雑誌を買い込んだので、記事をアップしていきます。
以前から、角川文庫の復刻版を集めていますが、今回は、ちょっと訳ありの小説をゲットしました。
訳あり、そう、訳ありなんです。
まずこの小説は、金田一耕助が、「八つ墓村」の事件を解決した後、立ち寄った岡山県警で、磯川警部から不思議な話を聞いて、またもや事件に首を突っ込んでしまう、と言う、なんとも魅力的な導入で幕を開けます。
ミステリーなので、詳しくは書きませんが、このあらすじを読んだ時から、欲しくてたまりませんでした。
そして、角川文庫から、復刻版(杉本一文氏のイラスト表紙)をゲットしました。
それがこれです。
ところが、その後、重大なことを知ってしまいました。
中島河太郎氏の後書きを読んで、その事実を、恥ずかしながら初めて知りました。
この「死仮面」は、発表された当時は、雑誌に連載という形で世に出されていました。(1949年5月号から12月号まで)
時は過ぎ、横溝正史の全小説を、角川文庫にしようと考え、目録を集め始めましたが、この「死仮面」だけ、何故か連載された第4回(8月号)の部分が欠落、どうしても入手出来なかったのです。
全面改稿を考えていた原作者の横溝氏は、その後体調崩し、執筆が出来なくなってしまった為、急遽、前後の話から、中島河太郎氏が変わって筆を取り、文庫化されたのが上の写真の角川版だったのです。
それでも、復刻版を集めていたので、僕は、わーいわーいと喜んでいました。(アホだアホ…)
ところが、またまたその後、重大なことを知ってしまいました…
角川文庫版が出てから、時は更に過ぎて1998年。
春陽文庫版に、その後見つかった欠落部分が、「完全版」として蘇っていたらしいのです。
僕はそんな出来事があったことも、全く知りませんでした。
そして現代。
26年前の出来事なので、当然絶版になっていると思っていたら、YouTubeでこの完全版が、復刻しているというじゃありませんか!
早速調べてみると、Amazonでも売っていたんです!
すぐにポチって届いたのが、下の本です。
もう無知な自分を呪うと共に、本チューバーさんに感謝しました。(装飾・横尾忠則!)
僕はどうしたら良いのでしょうか?(笑)
そうなると、問題が発生します。
それは、僕は一体どっちの本を読めば良いのでしょうか?
両方読むとしても、どちらを先に読めば良いのでしょうか?
角川版を先に読み、あとで春陽文庫版を読んだとすると、角川版の値打ちが下がるだろうし、そのまた逆をすると、角川版を読む必要があるのだろうか? と言う事になり……。
さて、もし、あなたが僕の立場なら、一体どうします!?(知るか!)
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